3Dデジタル診断について

3Dデジタル診断による
治療シミュレーション
港区赤坂・赤坂見附の矯正歯科「赤坂B&S歯科・矯正歯科」では、患者さんにより正確で不安の少ない矯正治療を提供するために、先端の「3Dデジタル矯正システム」を導入しています。口腔内スキャナーとコーンビームCTスキャナ(CBCT)を使用して、患者さんの歯並びや顎、顔面の骨格を読み取り、コンピューター上で正確に再現・シミュレーションを行えるのが特徴です。さまざまな角度から歯並びを確認することで、従来の2次元のレントゲン写真に比べて、より質の高いシミュレーションが可能です。精度の高いシミュレーションにより、効率的かつ効果的に歯を移動させることができるため、より良好な結果が期待できます。
スピード矯正について

複数の処置を組み合わせて
治療期間を短縮
通常の矯正治療では、長い時間をかけて歯を動かします。このため、すぐに歯並びをきれいにしたいかたは「もっと早く治療が終わってほしい」という気持ちにもなることもあるでしょう。スピード矯正は、患者さんのご希望を伺いながら治療期間を設定し、歯並びを整えていく矯正治療法です。固い骨に切れ目を入れ歯の動きを早くする、光や微振動などの補助装置を組み合わせて歯の移動を促進するなど、複数の処置を組み合わせて治療期間を短縮していきます。結婚式目前、成人式前など短期間での治療を希望されるかたにおすすめの矯正治療です。
スピード矯正の研究

さまざまな研究が行われている中で、歯列矯正の期間をできるだけ短くしようとするアプローチが注目されています。咬合異常のタイプや重度、患者さんの年齢、歯肉の健康状態や各歯の具合に応じて、矯正治療に要する時間は異なります。しかし、患者さんの歯の配置や治療の目的に合わせて適切な矯正方法を選択することで、安全に治療期間を縮めることを目指すさまざまな技術が開発されています。国際的に注目されている歯列矯正の技術で、英語圏では「accelerated orthodontic tooth movement」と呼ばれ、日本では「加速矯正治療」または「短期矯正治療」と表現されています。
このアプローチは基本的に、安全かつ迅速に歯を動かすために、顎の骨の代謝活動を刺激することに焦点を当てています。成長期にある子どもたちは代謝が盛んなため、歯の移動も迅速に行われ、治療期間が短くなりがちです。対照的に大人は代謝が若干遅く、一般的に矯正にはより長い時間が必要とされます。このため、成人における矯正処置の期間を短縮するための新しい方法が世界中で研究されています。
過去に多くの手法が提案されてきましたが、特に2000年以降、新しい理論の発見に伴い、欧米諸国での研究が進み、現代の矯正医学において新しい治療法が確立されつつあります。最近では、国際的な矯正学会でこのトピックが重要な議題として取り上げられ、多くの研究や議論が展開されています。例えば2016年には、アメリカ矯正歯科学会が「新たな境界:加速矯正治療」と題して2日間の特別セッションを開催し、「加速された歯の移動」に関する最新の知見を共有しました。また、臨床矯正歯科雑誌(JCO)が実施した調査によると、欧米の矯正専門医のうち62%が、2014年の時点で短期間矯正治療法を「一部の症例に選択して使用」または「ほとんどの症例で使用」と回答しており、現在ではさらに多くの専門医がこの治療法を取り入れています。
日本では、この治療法の知名度はまだ高くないかもしれませんが、欧米では広く受け入れられており、矯正治療の選択肢として一般的になりつつあります。加速矯正治療は、患者さんの治療時間を減らすだけでなく、治療の質も向上させる可能性があり、日本国内でもその普及が期待されています。このような最先端の矯正治療に関する情報は、今後の矯正歯科の発展に重要な役割を果たすでしょう。
治療内容
レーザー治療を利用した矯正治療
LEDを応用した治療
サイクリックフォース
(vibration)を利用した矯正治療
矯正歯科領域でも、超音波治療器を矯正治療に応用することで、顎の骨の代謝が向上し、歯の移動が速くなるとの報告がなされています。この発見を受けて、歯の移動に最適な周波数やバイブレーション範囲などの研究が進んでおり、短期間の矯正治療専用のバイブレーション装置が世界各国で使用されています。
例えば、ソフトパルステクノロジーは、優しい振動を通じて骨のリモデリングを促進する装置です。2009年にヨーロッパとオーストラリアで発売が開始され、2012年にはアメリカでもFDAの認可を受けて販売が始まりました。この装置は一日20分程度の使用で、歯にやさしい振動を提供し、わずか39グラムと軽量なためハンズフリーで使用可能です。日常生活の中で読書やテレビ視聴、パソコン作業、勉強などをしながら装置を使うことができる便利な装置として人気があります。
コルチコトミー
コルティシジョン・ピエゾシジョン・ピエゾパンクチャー併用法
PAOO・PAO
メリット
PAOOは、歯並びや噛み合わせの治療だけでなく、歯を支える骨が薄くなっているかたや歯ぐきに不安を感じているかたのために、歯ぐきの健康を改善する再生医療を取り入れた歯周再生矯正治療です。成人で不正咬合がある場合、歯並びや噛み合わせだけでなく、歯を支える骨や歯ぐきにも損傷があることが一般的です。通常の矯正治療では、歯並びや噛み合わせの改善は可能ですが、歯槽骨や歯ぐきの損傷の回復は難しいことがあります。PAOO治療なら、歯並びや噛み合わせの改善だけでなく、歯ぐきや歯槽骨が健康的になるため、矯正後のリバウンドが減少するという報告もあります。
再生医療の分野は急速に発展しており、歯科領域や医学分野のさまざまな分野で応用されています。再生医療は、歯周再生療法やインプラントなど、高度な医療技術を提供する分野として注目されています。
デメリット
外科的な手法を採用した治療法(例:コルチコトミー、PAOO)のデメリットとして、施術後の歯ぐきの腫れや痛み、および施術中の不安感が挙げられます。
施術時間は通常2時間程度で、一般的には親知らずの抜歯程度の手術と考えられます。日帰りで治療が可能であり、食事も施術後すぐに可能です。歯ぐき表面の傷口は約3日で癒合し始め、約1週間で完全に治癒します。施術後3〜4日間は歯ぐきや口唇に腫れが見られる場合がありますが、1週間ほどで痛みや腫れが軽減し、傷口も完全に癒合します。ただし、このように一時的な歯ぐきの腫れや痛み、および治療中の不安感を伴うことがあるものの、その後の回復が早く、効果的な治療法とされています。また、施術後の正しいアフターケアや指示に従うことも、迅速な回復や良好な結果を得るために重要です。痛みや腫れが続く場合や何か異常を感じる場合には、速やかに担当医に相談してください。経過をしっかりと見守りながら施術後の適切なケアを行うことが、治療の成功につながります。
再生医療は、歯周再生療法やインプラントなど、高度な医療技術を提供する分野として注目されています。
マイクロパーフォレーション併用法
(MOPs)
サージェリー・ファースト
(Surgery First)法
オステオトミー併用法
その他
インプラントアンカーについて

インプラントを
矯正治療の固定源にする
インプラントアンカー(TAD/temporary anchorage devices)は、歯の近くの顎骨の表面に装着されるピアス状やプレート状の装置です。矯正治療において固定源として利用されます。TAD矯正法は、日本の矯正学会でもここ2、3年で注目されるようになりましたが、以前はほとんど議論されておらず、国内での教育機会も限られていました。2014年に薬事承認され、日本メーカーからTADが導入され始めたことで、日本の矯正界でも認知が広まりました。
しかし、TADを実際に使用し、効果を上げているのは、専門の矯正歯科医師の約20~30%程度と言われています。国内では活用がまだ始まったばかりで、普及にはまだまだ時間がかかるかもしれません。
さまざまな種類のTADが開発されており、治療目標に応じて適切なタイプを選択する必要があります。最新の矯正診断や治療法では、従来困難とされていた方向への歯の移動や歯列の改善が効率的に行われるようになっています。従来の治療法では限界とされていた領域においても大幅な進歩が見られ、高品質な治療が提供されるようになっています。とはいえTADは一部の患者さんには必要ない場合もあるため、治療の目標に合わせて適切な選択を行うことが重要です。
治療内容
出っ歯の治療

ガミースマイルの治療

TADの大きな変化
矯正治療の効果が大幅に向上
従来の治療よりも、歯の移動制限が少なくなり、適切な治療結果を得ることが可能です。
永久歯の抜歯回避が可能
今まで抜歯が必要とされていたかたも、抜歯を回避しながら歯並びの改善を目指せます。(※ただし、すべてのかたが非抜歯治療できるとは限りません。初診時にご相談ください。)
違和感の少ない矯正装置
従来のような頭部に装着するへッドギアや口の裏側に取り付ける矯正装置が不要となり、見た目や違和感の面で改善が見られます。
外科手術回避が可能
以前は必要とされていた外科手術の回避が可能となりました。
外科手術の簡素化
外科手術の範囲の縮小、治療の簡素化が可能となりました。
赤坂B&S歯科・矯正歯科でのTADの取り組み
海外での研究
事前の丁寧な説明
短時間の治療
一人ひとりに合わせた
ブラッシング指導
なるべく少ない負担
TADのメリットデメリット
メリット
複数の歯をまとめてもしくは選択的に移動することができ、治療効率が向上します。
限界とされていた方向への移動が可能になり、治療結果が向上します。
顎手術を必要としない治療が可能になり、治療の選択肢が広がります。
抜歯を回避することができます。
デメリット
TAD周囲の歯ブラシがおろそかになると歯肉炎になる可能性があるため、矯正装置の清掃と同様にブラッシングを行う必要があります。
顎の骨の硬さや年齢によって、緩みが生じることがある場合があります。この場合、締め直しを行うこともあります。
①TADを使用した矯正治療により、歯の移動効率が向上し、特定の歯のみを効果的に移動させることが可能となります。しかし、TADを併用しても、治療期間が短縮されるかどうかについては、いくつかの要素が関係します。
②TADを使用した矯正治療において、治療期間の短縮が期待される理由としては、歯の移動効率が向上し、特定の歯のみを効果的に移動できること、困難とされていた歯の移動が可能となること、歯の抜歯を回避できることなどが挙げられます。しかし、治療期間の短縮が確実に期待できるわけではありません。
③矯正治療の期間を短縮するためには、適切な治療計画、TADの効果的な使用、歯の速やかな移動、患者さんの協力が必要です。治療期間の短縮には、さまざまな要素が組み合わさって成り立つことをご理解ください。
なるべく抜かない治療について

抜歯することなく歯並びを整える
一般的に矯正治療では歯を抜くことがイメージされることがあります。しかし、近年では「歯を抜かない矯正歯科」というアプローチも注目されています。矯正治療において歯を抜かずに治療を行うことが可能かどうかは個人によって異なりますが、精密な診断や治療計画、矯正治療メカニクスの進歩により、抜歯を回避することが可能なケースも増えています。

抜歯を避けるには正確な診断が必要
矯正歯科診断には通常、頭の骨のレントゲンであるセファログラムが使用され、矯正治療を行う医院では必須の資料となっています。このレントゲンを用いて横顔や正面の骨の状態を分析し、治療方針を策定します。しかし、2次元の情報だけでは限界があり、3次元の情報が必要であることがわかってきました。
矯正医師は、できるだけ歯を抜かずに治療を行いたいと考えます。
しかし、2次元の情報だけでは歯の配置を正確に評価するのは難しく、足りないスペースが抜歯を必要とする場合もあります。3次元データを使用することで、より正確な診断と治療計画が可能となり、抜歯を回避することもできます。これにより、矯正治療の質が向上し、患者さんにとってより良い結果につながる可能性が高まります。

抜歯・非抜歯の基準とは?
歯が並ぶ隙間が十分ある場合や、工夫によって隙間を作ることが可能な場合には抜歯は不要です。治療計画を決定する際には、正確な診断と治療法のメリット・デメリットを患者さんと共に検討し、適切な選択を行うことが重要です。例えば、歯の隙間を診断することは、デコボコな歯を整列させたり、飛び出た歯を引っ込めたりするために重要です。抜歯の基準はさまざまな要因によって決定されます。この他にも、歯の大きさ、骨格、年齢、歯の状態、欠損、むし歯や歯周病の状態、顎の機能などが考慮されます。
治療方法
一般的な治療方法
奥歯の移動
歯列自体の側方への拡大
削って隙間をつくる
顎の骨の成長を利用する
新しく導入された治療方法
MSE
(Maxillary Skeletal Expander)
上顎の骨は歯を支えるだけでなく、眼球や鼻腔を形作る重要な役割を果たしています。MSE装置を使用することで、上顎骨の幅を拡大し、鼻腔の機能や口蓋縫合を改善することが可能となります。MSEは上顎の骨の幅を拡大する画期的な装置で、成人の患者さんにも効果が期待できます。
上顎の骨の拡大は口蓋縫合の開口を通じて前歯の離開を実現し、その後矯正用ブレースを使用して歯列と咬合を整えます。
下顎の狭窄は上顎の骨の狭窄により引き起こされることがあり、弾性ワイヤーを使用して倒れた歯を起こすことで解消されます。MSEによる上顎骨の拡大は、臼歯の位置関係を整えるためにも活用されます。
MSE装置は拡大した後、骨の形成を待つために一定期間装着されますが、撤去は後戻りが少なく簡単に行われます。撤去時には無痛もしくはわずかな痛みを感じる場合がありますが、多くの患者さんから麻酔は不要との声をいただいています。
MSEによる拡大は矯正治療期間の短縮や後戻りの少なさといったメリットがありますが、成功率は個人や骨格、年齢によって異なることが報告されています。拡大が進まない場合は、ピンホールを開けるなどの対策が行われることもあります。
生まれつき歯が少ないかたへ
生まれつき歯の本数が少ない人は、先天性歯欠損と呼ばれる状態に該当します。さまざまな原因により生じ、治療や管理が必要となる場合があります。
先天性欠損の原因
遺伝的要因
先天性歯欠損は、家族歴に関連することがあります。遺伝子の変異や遺伝的要因が、歯の発生や成長に影響を与える可能性があります。
環境的要因
妊娠中や胎児期に母親が受けた影響や環境因子が、歯の形成や発達に影響を与えることがあります。
発生学的要因
歯の発生や形成過程での異常や障害が、歯の本数に影響を与える可能性があります。
先天性欠損の種類
単純性歯欠損
特定の歯が欠損している状態です。先天性の臼歯欠損や前歯欠損が該当します。
全歯欠損
すべての歯が欠損している状態です。非常にまれであり、全身的な疾患や症候群と関連していることがあります。
管理と治療について
早期診断と管理
個別化された治療計画
心理的サポート
定期的なフォローアップ
補綴治療の選択
審美的な考慮
継続的な自己管理
矯正治療では、親知らずは単純に歯並びを並べるために必要ない歯として抜歯されることが多々あります。しかし、赤坂B&S歯科・矯正歯科の位置づけでは、状態が悪い他の歯を積極的に抜き、親知らずを活用することで健康な歯を残すことが可能です。この場合健康的な歯の位置づけは、むし歯治療による歯のダメージや歯の神経を取った歯のことを言います。歯が並ぶ隙間が十分ある場合や、工夫によって隙間を作ることが可能な場合には抜歯は不要です。治療計画を決定する際には、正確な診断と治療法のメリット・デメリットを患者さんと共に検討し、適切な選択を行うことが重要です。
痛みの少ない矯正治療

矯正は
痛みを伴う治療ではありません
矯正歯科治療は我慢する治療ではありません。個人によって異なることもありますが、現在では、さまざまな方法を用いて矯正治療の痛みを最小限に抑える取り組みがなされており、一般的には矯正歯科治療では強い痛みは生じません。赤坂B&S歯科・矯正歯科では、痛みを抑えるさまざまな方法を組み合わせて、適切な矯正歯科治療や装置を選択し、ペインコントロール法を併用することで、痛みを最小限に抑えつつ快適な治療を行います。
矯正中の痛みについて
矯正治療時の痛みは、主に2つの要因によって引き起こされます。
・歯周組織の炎症反応による化学物質による痛み
歯に及んだ矯正力により歯周組織が炎症を起こし、痛みを感じることがあります。この炎症過程で発生する化学物質が痛みを引き起こします。
・矯正装置による物理的な刺激による痛み
矯正装置の形状やでこぼこ感によって口内部の擦れや舌への違和感が生じ、痛みを感じることがあります。
矯正治療時の痛みは、矯正装置の装着や調整によって生じることが多いため、痛みの原因を特定し、適切な対処法を行うことが重要です。
痛みを抑えるレーザー治療

歯に加えられた矯正力により歯根膜に炎症反応が生じ、炎症性疼痛物質が放出されます。レーザーはこれらの痛みを抑制し、抗炎症作用や血行改善にも効果的です。レーザー治療は「外科的レーザー治療(HLLT)」、「内科的レーザー治療(LLLT)」、そしてその中間として「中反応レベルレーザー治療(MLLT)」の3つに分類されます。レーザー治療機器は波長や出力、波形などが異なるため、治療経験や生体反応に関する研究、知識が必要です。赤坂B&S歯科・矯正歯科では、治療目的に応じてさまざまなレーザー治療機器を使用しています。
外科的レーザー治療(HLLT)
内科的レーザー治療(LLLT)
移植した歯は動かせるのか?

第4の選択肢、歯の移植とは
歯の移植とは、患者さんのお口の中にある使われていない歯、例えば親知らず(第三大臼歯)などを利用して、失った歯の場所に移植する歯科治療法です。これを「自家歯牙移植」と呼びます。ご自身の歯を使うため、親和性が高く、異物反応のリスクが低く、移植した歯が成功すれば、自然の歯と同様に機能します。
さらに、移植した歯が骨に適切に生着することで、顎の骨の維持にも寄与します。
適用条件
歯の移植は下記のような場合に適用されます
1. 歯の喪失:歯周病や外傷などで歯を失った場合
2. 親知らずの活用:親知らずが健全であり、かつ適切な位置に生えていない場合
3. 成長期の患者さん:若く成長過程にある患者さんに対して行うことが多い
矯正治療時の痛みは、矯正装置の装着や調整によって生じることが多いため、痛みの原因を特定し、適切な対処法を行うことが重要です。
移植の流れ
01 検査と計画
レントゲンやCTスキャンを用いて、移植する歯と受け入れる部位の状態を確認します。
02 移植する歯の抜歯
移植する歯(例えば親知らず)を慎重に抜歯します。
03 受け入れ部位の準備
移植する部位を整えます。骨や周囲の組織を調整して、移植する歯が適切に収まるようにします。
04 移植
移植する歯を受け入れ部位に移動させ、固定します。
05 固定と回復
移植した歯を適切に固定し、回復を待ちます。通常は数週間から数ヵ月かかります。
歯の移植が可能な理由
歯の移植が可能な理由は、口腔内の生理的特性や適切な技術を用いることで、移植された歯が新しい環境に適応し、機能することができるからです。
自家移植の生理的適応性
自分の歯を使うため、免疫拒絶反応や異物反応のリスクが非常に低いのが特徴です。自分自身の組織なので、移植された歯が新しい位置に適応しやすいのです。
歯の再生能力
歯や周囲の組織にはある程度の再生能力があります。特に若いかたは、歯根膜や歯周組織が再生しやすく、移植後に歯が生着する可能性が高いのが特徴です。
適切な技術と手術計画
現代では、レントゲンやCTなどの画像診断技術を用いて、移植する歯と受け入れ部位の状態を詳細に把握できます。手術中も、細心の注意を払い、歯や周囲の組織をできるだけ損傷しないように進めます。
固定と安定化
移植後の歯を適切に固定することで、周囲の骨や組織が新しい歯を受け入れる時間を確保できます。固定がしっかりしていると歯が安定し、骨や歯周組織が再生しやすくなります。
受け入れ部位の準備
移植する部位を適切に整えることで、移植された歯が適切に収まるようにします。この処置には、骨の形や周囲の組織の状態を調整が含まれます。
移植した歯を動かすことのリスク

一度移植された歯は、通常は歯の状態によっては移動させることが困難です。移植手術では、歯を受け入れるための部位に適切に固定され、周囲の骨や組織が再生して歯が生着するようになります。このため、移植後に歯を再び移動させることは、通常は避けられるべきです。
移植した歯を動かすことを
避けるべき理由
01 移植歯の固定
移植手術では、移植する歯を受け入れ部位に適切に固定します。固定することで歯を安定させ、周囲の骨や組織が歯を受け入れるための状態を整えます。歯を再び移動させると、このプロセスを妨げる可能性があります。
02 歯根の適応
歯を移植する際、歯根膜や歯槽骨などの周囲の組織が再生し、歯を新しい位置に適応させるためのプロセスが進行します。この適応が不十分な状態で歯を移動させると、再び移植部位の組織に負担をかけることになります。
03 移植歯の状態
移植された歯は、元の歯と同様に機能する状態を整えるために、移植手術後に適切な回復期間が必要です。この回復期間中に、歯と周囲の組織が適切に癒合し、歯が生着するための状態が整えられます。移植した歯を再び移動させることは、この回復プロセスを妨げ、歯の生着を阻害する可能性があります。
以上の理由から、通常は移植した歯を再び動かすことは避けるべきです。また、移植手術後には、適切なケアと定期的なフォローアップが重要です。移植した歯が正常に生着し、機能するようにするために、歯科医師の指示に従い、適切な管理を行うことが重要です。
移植した歯の移動

条件次第では移植歯の移動も可能
歯根膜が残っており、移植された歯が歯根膜によって適切に固定されている場合、一定の条件下で歯を移動させることが可能な場合があります。特に、歯根膜が再生・修復されている場合や移植後に時間が経ち、歯がしっかりと根付いている場合には、移動の可能性が考えられます。移植歯を再移動させる際には、以下のような点に留意する必要があります。
移植した歯を動かすことを
避けるべき理由
01 専門医の判断
歯を再移動させる際には、歯科医師や矯正専門医の判断が不可欠です。歯根膜や周囲の組織の状態を評価し、再移動の適否を判断します。
02 慎重な治療計画
歯の再移動には慎重な治療計画が必要です。歯の現在の位置や望ましい位置、移動距離などを考慮して、適切な方法で移動させる必要があります。
03 リスクの認識
再移動手術にはリスクが伴うこともあります。周囲の組織に負担がかかる可能性や、再移動が成功しないリスクも考慮する必要があります。
04 定期的なフォローアップ
移動後には、適切な管理と定期的なフォローアップが重要です。再移動後の状態を確認し、適切なケアを行うことで、歯の健康と機能を維持することが重要です。
上記の理由から、歯根膜が残っている場合に再移動を考える際には、専門医の意見を仰ぎ、慎重な治療計画を立てることが必要です。歯の再移動にはリスクが伴うことを理解し、慎重な判断を行うことが重要です。
移植した歯が正確な位置に
くっつかない原因
01 術中の技術的な問題
ドナー歯の適切な取り扱いができなかった場合。
受容部位の準備が不十分な場合。
02 術後の管理不足
患者さんが術後の指示(例えば、硬い食べ物を避ける、ガードの使用など)を守らなかった場合。
フォローアップの不足や適切な調整が行われなかった場合。
03 生理的な問題
移植された歯の血流や神経の再生が不十分な場合。
免疫反応や感染が発生した場合。
噛み合わせを
慎重に考えることが重要

噛み合わせが
長期的な口腔健康を左右します
歯の移植手術(歯の自家移植や他家移植)では、噛み合わせが非常に重要な要素となります。適切な噛み合わせの確保は、手術の成功と患者さんの長期的な口腔健康を左右します。歯の移植手術における噛み合わせに関するいくつかのポイントをご紹介します。
01 事前評価
手術前に、口腔内全体の噛み合わせの評価が行われます。これには、咬合(噛み合わせ)分析、X線画像、模型の作製などが含まれます。
02 適切な位置決定
移植される歯が正しい位置に配置されることが求められます。これにより、噛み合わせが自然で機能的になることが期待されます。
03 調整と確認
手術後、噛み合わせを調整するための複数回のフォローアップが行われることがあります。移植された歯が他の歯と適切に噛み合うようにするためです。
04 咬合ガードの使用
特に術後初期には、患者さんに咬合ガード(ナイトガード)を使用いただくことがあります。歯が新しい位置に慣れるまでの間、保護を提供します。
05 長期的な管理
定期的な歯科検診により、噛み合わせの維持と調整が行われます。これにより、移植された歯が長期間にわたって健康で機能的であることが確保されます。
06 患者さんの協力
患者さん自身も噛み合わせの健康に対して意識を持つことが重要です。異常を感じた場合や不快感がある場合は、速やかに歯科医に相談することをおすすめします。
美しい口元

美しい口元にこだわった矯正治療
「口元美人」とは、口元の形やバランス、歯の美しさなどが整っていて、全体的に見て魅力的な口元を持つ人のことを指します。美しい口元は、笑顔や表情に大きな影響を与え、全体の印象を大いに高めます。以下の追加ポイントも参考にして、口元美人を目指しましょう。
口元美人の特徴
01 整った歯並び
歯がまっすぐに並んでいることは、健康的で美しい口元の基本です。矯正治療を受けることで、歯並びを改善できます。
02 白く健康的な歯
歯の色が白く、清潔感があることが重要です。定期的な歯のクリーニングやホワイトニングもおすすめです。
03 ふっくらとした唇
唇が適度にふっくらしていると、若々しく魅力的な印象を与えます。リップバームやリップグロスを使って保湿を心がけましょう。
04 唇の形
唇の形が整っていることも重要です。上唇と下唇のバランスが取れていると、美しい口元に見えます。
05 口角の上がり具合
口角が自然に上がっていると、優しくて親しみやすい印象を与えます。口角を鍛えるエクササイズも効果的です。
06 唇の色
唇の自然な色が健康的であることが大切です。リップカラーやティントを使って、自分に合った色を見つけると良いでしょう。
07 清潔感
口元が常に清潔であることが基本です。食事の後は口をすすぎ、口臭対策も忘れずに行いましょう。
08 メイクの工夫
リップライナーやリップスティックを駆使して、唇の形や色を整えることができます。また、ハイライトやシェーディングを使って口元を立体的に見せることも効果的です。
09 保湿とケア
唇の乾燥を防ぐために、保湿リップクリームを日常的に使うことが重要です。特に寒い季節や乾燥した環境では、リップマスクやリップバームを活用しましょう。
10 エクササイズ
顔のエクササイズやフェイシャルヨガを取り入れることで、口周りの筋肉を鍛え、口角を上げる効果があります。
11 歯の定期検診
定期的に歯科医院で検診を受けることで、むし歯や歯周病を予防し、歯の健康を維持します。
12 リップスクリブ
定期的にリップスクラブで唇の角質を除去し、滑らかで健康的な唇を保ちます。
13 紫外線対策
唇も紫外線の影響を受けやすいため、UVカット効果のあるリップクリームを使用して、紫外線から唇を守りましょう。
14 食生活の改善
健康的な食生活を心がけることで、歯や唇の健康を保ちます。特にビタミンCやコラーゲンを豊富に含む食品を摂取することが重要です。
15 プロフェッショナルなアドバイス
美容の専門家や歯科医からアドバイスを受けることで、より効果的なケア方法を知ることができます。
16 バランスのとれた表情
自然な表情を心がけることで、口元の魅力を引き立てます。笑顔は特に大切で、自然で優しい笑顔は魅力的な印象を与えることができます。
17 自信を持つ
最後に、自分の口元に自信を持つことが重要です。自分の唇や笑顔を大切にし、自信を持って表現することで、周囲に魅力を放つことができます。
治療内容

横顔の美しさを引き出すEラインを
意識した治療
Eライン(エステティックライン)とは、鼻先と下顎の突端部を結んだ線です。唇がこのEラインから少し内側にあることが、横顔の美しさを評価する基準となっています。矯正治療を通じて、Eラインを整えることで、歯並びや顎の位置を改善し、バランスの取れた口元を手に入れることが可能です。しかし、矯正治療は個人によって異なるため、歯科医師との相談や適切な治療計画の立案が重要です。また、治療中は歯科医師の指示に従い、適切なケアを行い、治療の効果を最大限に引き出すことがポイントで、治療の過程や効果について理解し、歯科医師との信頼関係を築きながら治療を進めることが大切です。美しい口元と健康な歯並びを手に入れるために、矯正治療を活用して自分らしい魅力を引き出してください。
口ゴボを気にするかたが
増えています
「口ゴボ」とは、口元の下唇周りにできる小さなしわやたるみのことを指します。口元の筋肉の衰えや皮膚の弾力性の低下、表情筋の使い過ぎなどが原因とされ、口元の周囲にしわやたるみができることで、口元が不自然に老けて見えることもあります。気になるかたはお気軽にご相談ください。